爆笑問題・太田光は、これまで出版した著書が賞レースに絡んだことはない。どうもその事実に不満を持っているようである。今年3月には新作小説「笑って人類!」を上梓しているのだが…。
太田とくりぃむしちゅー・上田晋也がMCの番組「太田上田」(中京テレビ)のYouTubeチャンネル〈太田上田【公式】〉で、太田がとある要望を明かした。かつて小説「火花」で芥川賞を受賞した芸人・又吉直樹を前に、太田が言うには、
「オレは賞が欲しいんじゃないんだよ。ただ、賞って数多ありますよね。芥川賞とか本屋大賞とか、そんなメジャーじゃなくても、なんだか分からない賞あるじゃないですか、いっぱい。なんだ、こんなヤツいたのかって名前のついた賞とか、あるんですよ。いっぱいあるよね、賞って」
「そうですね、多いですね」
又吉が頷くと、太田はさらにまくしたてる。
「それのノミネートでいいって言ってんですよ。別に大賞くれとは言ってないわけ。ノミネートされたら大喜びで、出る番組全部でその賞のこと言いますよ。ウインウインじゃないですか」
「確かに、盛り上がりますよね」
又吉はそう肯定するも、上田は鋭くツッコミを入れる。
「談合だよ、ほぼ」
「談合でいいじゃないですか」
大田の願いは形となって現れるのか。
そういえば、俳優・水嶋ヒロが2010年、小説「KAGEROU」で、第5回ポプラ社小説大賞を受賞(本名の齋藤智裕名義)。ところが出来レース疑惑が浮上する騒動となり、イメージ悪化によって、この年を限りに終了した。太田の提案が実現すれば「公開出来レース」として、笑いで終わるのだろう。
(所ひで/ユーチューブライター)