大分県中津市の法律事務所に所属していた弁護士の女性が、事務所の代表だった元弁護士から性的被害を受けて自死したとして、遺族が損害賠償を求めた裁判で、大分地方裁判所は元弁護士らに1億3000万円の賠償金の支払いを命じた。
被告側は「恋愛関係にあった」と主張したが、判決では「性的な欲求を満たすために関係に及んだ」と一刀両断し、自死との因果関係を認めたのである。
こうしたセクシャルハラスメントを含む性的被害は近年、芸能界でも多々報じられた。木下ほうか、香川照之、映画監督の園子温…。報道によって仕事を失うなど社会的制裁を受けたが、ハラスメント相談を受けるカウンセラーが言うには、
「性的なものでだけでなく、パワハラが絡んでいるのが厄介なんです。ハラスメントに及ぶ場合、たいていは立場が上の者が下の者にコトを起こす。これを断ったら仕事がなくなるんじゃないか、あるいは、これを我慢しなければマズイことになる、という弱みがあるから、毅然とした態度に出られない」
では何かいい方法はないものか。このカウンセラーは、タレントが実際にとった方法を紹介した。
「かつて飯島愛さんが、こんなことを言っていました。『私にハラスメントしようとしてきた人、いやらしく口説こうとしてくる人には、私は口が軽くてみんなにペラペラ話しちゃいますけど、それでもいいならその誘いに乗ります』と。この作戦をとれば、ほとんどの人が諦めたといいます。ぜひ活用して下さい」