「みたいなAさんの胸」「杉雄さんがちゅーちゅーさせてくれるなら」「いまみたいな?」「やだやだ(笑)」「いぢわる」──。
こんな卑猥なメールを既婚女性との間で交わす好色オヤジと、昨今よくテレビ番組に出演し、ウクライナ情勢を解説している真面目な男性が同一人物であると想像するのは、なかなか難しい。
女性が「杉雄さん」と呼んでいるのは、防衛省防衛研究所防衛政策研究室長の高橋杉雄氏のことである。女性は群馬県在住の既婚女性Aさん。2人のやりとりは「FRIDAYデジタル」に掲載された。
高橋氏は早稲田大学政治経済学部を卒業後、同大学院で修士課程を修了し、1997年から防衛省の研究機関である防衛研究所に所属している。ウクライナ戦争が勃発後はメディアに出ずっぱりで、その青いシャツと黄色いネクタイを見た視聴者は多いことだろう。
テレビ番組ではウクライナ情勢のみならず、核問題や軍事戦略について論じる高橋氏だが、出演を終えると女性とのハレンチなメール交換にいそしんでいたことになる。
女性が語ったところによれば、2人のやりとりが始まったのは昨年6月。高橋氏のツイートにリプライを送っているうちにやりとりが始まり、Aさんは顔写真を送った。それがだんだんとエスカレートし、最初はTシャツ姿、その後、高橋氏の求めに応じて、だんだんと卑猥な写真や動画を送るようになったという。
昨年7月に安倍晋三元首相が銃撃された日にも、高橋氏は「今日のお写真はないんだ~」とのメッセージを送ってきた。
2人のやりとりはメール交換にとどまり、昨年9月にはちょっとした言い合いが。Aさんがそのことをツイートした。それを見た高橋氏はバレるのがまずいと思ったのか、Aさんのアカウントをブロックして、やりとりは終了している。
高橋氏は「FRIDAYデジタル」の取材に対し「私が写真を要求したとか、会いたいと言ったとすれば、それは恐怖心からです」「不貞願望はまったくありませんでした。彼女に対して思わせぶりな態度をとってしまったことは反省しています」と、とてもテレビ画面上での冷静な表情からはほど遠い釈明をしている。
防衛省では最近、セクシャルハラスメント対策の遅れが批判を浴び、ハラスメント防止に力を入れている。その最中のスキャンダルだけに、浜田靖一防衛相の逆鱗に触れることは間違いない。防衛相関係者が苦笑しながら言う。
「一罰百戒の浜田氏なので、防衛研究所の職員がテレビ番組に出演することは一切まかりならぬ、と言い出しかねません。そうなれば、防研職員に頼っているテレビ局は真っ青でしょう。もっとも、高橋氏をはじめ、テレビ番組に出すぎでしたので、静かに研究活動に戻る、いい機会ではないでしょうか」