売れっ子芸人にとって、テレビ東京の旅番組はヤル気が出ないものなのだろうか。
4月29日の「土曜スペシャル」(テレビ東京系)で、「ニューヨークの入浴旅」が放送されたが、お笑いコンビ・ニューヨークがどうにも無気力に映ったのだ。
ニューヨークが温泉に入浴するという安易なダジャレを元にした旅で、テレ東旅番組にとって肝心のルールが毎回変更される、迷走を重ねてきた。その過程は、簡単に言えば「イージー化」だ。
第3弾の今回は移動にロケバスが使えるため、軍資金を稼ぐ必要がなくなり、入る温泉はわずかに5カ所。ハードルは「一緒に温泉に入ってくれる人を探さないと入浴できない」だけ。「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」や「千原ジュニアのタクシー乗り継ぎ旅」と比べると、それこそ「ぬるま湯」なのだ。
そんな易しいルールだからなのか、ニューヨークは真剣さに欠ける行動をしていたと、テレビ誌記者が指摘する。
「移動する前に目的地の情報を聞き込みするのが、テレ東旅番組の常識です。ところがニューヨークは聞き込みをしないままバスに乗り込み、通行止めにブチ当たって迂回するハメになりました。それが2回もあり、遠回りしたことで時間内にゴールできませんでした。あんな簡単な旅で失敗するとは…。この姿勢をバス旅の太川陽介が見たら、激怒するでしょうね。太川はテレ東の旅番組がガチであることを誇りにしていますから」
第4弾は放送されない可能性もありそうだ。