女優の吉高由里子(26)主演のNHK連続テレビ小説「花子とアン」が8月26日、ついにクランクアップした。週間平均視聴率が放送開始から22週連続で21%を突破。第22週(8月25~30日放送)の週間平均視聴率が23.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率を記録。9月27日の最終回に向けてさらなる右肩上がりの快進撃をみせている。
クランクアップ会見は、ヒロインが10カ月間の長丁場をやりぬいた感激で涙、涙のオンパレードになるのが普通だが、不思議ちゃんの異名を持つ超天然の吉高はやはり一味違っていた。
「(この作品が)自分の中で大切なものになっていて、手放すのが名残惜しい。自分の中で大切に壊してしまいたいくらいの作品になっています。素晴らしい作品に携われて、愛おしい毎日でした。現場で巡り会えた人全員が体のシミになればいいのにってくらい愛おしい人たちでした」
と目をウルウルさせた。自身の公式ツイッターでつぶやくぶっ飛び発言とまんま変わらない、意味不明ながらその言葉に込めた熱い思いだけはくみ取れるというギリギリの表現で思いのたけをぶちまけたのだった。
昨年6月のヒロイン発表会見で「朝の顔にふさわしいか不安」と語っていた吉高。当時は「女優を続けようか迷っていた時期」だったことをこの日、改めて告白。それがこの現場で、「(共演の)この人たちと『一緒に仕事をしたい』という思いが、自分が女優を続けていく理由になった」ことで、頑張り抜くことができたという。心身ともに”家族”に大いに癒されていたようだ。
「共演者が吉高にねぎらいの言葉をかけたんですが、全員口をそろえて『大好き』を連呼しました。吉高がカラミ酒をして下ネタ発言を連発したことで、ついには不仲報道までされた仲間由紀恵でさえ吉高に『大好き』を連発。酒豪で姉貴分の仲間にしてみれば、『男いないのかよ~』と吉高に毒づかれても、軽く受け流すことができる。ヒロインのプレッシャーは痛いほどよくわかる。口は悪いが、本音で接してくれる数少ない女優仲間と感じているのでしょう。今では由紀恵と由里子の名前からとった『由由コンビ』を自称するほど和気あいあいの間柄になりました」(テレビ誌記者)
放送当初はスキャンダル勃発必至、酒と男を禁止され、ストレス解消できずに当たり散らして、現場の雰囲気は最悪といわれたが、何とか乗り切った。今や吉高はスタッフ、キャストから愛される女優に成長。濃密な人間関係が成長の原動力になったようだ。