ピンク・レディーの増田恵子が5月21日の「行列のできる相談所」(日本テレビ系)にゲスト出演し、アイドル時代の超多忙ぶりを明かした。
増田は1976年3月、未唯mieとのデュオでオーディション番組「スター誕生!」(日本テレビ系)に合格。同年8月「ペッパー警部」でレコードデビューして以降、爆発的な人気を獲得し、81年3月に後楽園球場でのコンサートで解散した。
この日の番組テーマは「先輩に奢ってもらった最高においしかったお店」だったが、デビューしてすぐに国民的スターとなった2人は超多忙スケジュールに追われ「当時はとても忙しかったので、先輩にご飯に連れて行ってもらった記憶がほとんどない」と増田が言う。
プロマイド写真の撮影も時間がないため、スタジオから楽屋までの移動の廊下や非常階段で行われるなど、1日の仕事は13本~15本。睡眠時間は毎日2時間程度で、車にはバナナ、リンゴが積んである。それが2人の食事代わりだったというのだ。
そんなハードな生活だったことから先輩たちを待たせることが多く、挨拶は「おはようございます」の代わりに「すみません」しか口にしていなかったとのことで、
「このブームは、いつかは去る。いつかは去るのを楽しみに、頑張っていた」
と振り返ったのである。テレビ誌記者が語る。
「かつて歌番組『ザ・ベストテン』(TBS系)の司会だった黒柳徹子は、ピンク・レディーが番組に出たことを覚えているのですが、彼女たちは黒柳に会った記憶がない、と話していた。今ではありえない多忙ぶりです」
きらびやかな世界ではあるものの、これではブームの終焉を願うのも当然か。
(鈴木十朗)