声よし、顔よし、姿よし、三拍子そろった歌舞伎役者だからこそ檜舞台で脚光を浴びるものだが、その分、男女の色恋騒動などは枚挙に暇がない。
「色香がなければ歌舞伎役者など務まるわけがありません。今でも贔屓筋から飲食をごっつあんの上、舞妓・芸妓をあてがわれるのが当たり前の世界です。それだけに女性問題はおろか、隠し子までいる役者は数多い」(芸能デスク)
松たか子(45)の兄、松本幸四郎(50)が年下女優との間に隠し子が発覚したのは18歳の時だった。
「当時の松本は、父・松本 白鸚(80)とも親しい尾上菊五郎(80)の長女・寺島しのぶ(50)との交際が報じられたばかりだった。しかし、この隠し子騒動に寺島が怒り心頭となり、歌舞伎界の看板同士の縁組は破談。松本は子供の認知こそしたものの籍は入れず、後に高校時代の友人と結婚しています」
結婚以前は多くの女性と浮き名を流した市川團十郎(45)に落としダネが明らかになったのは03年のこと。
「海老蔵襲名より似前の新之助時代、歌手でモデルの女性との間に女児がいることが発覚しています。会見では養育費を払っていることを明らかにしました」(芸能デスク)
10年にフリーアナウンサーの小林麻央と華燭の典を挙げた團十郎だが、新婚早々、西麻布のバーで顔面血だらけになる暴行事件に巻き込まれる。大騒動の末、團十郎の代役に抜擢されたのが片岡愛之助(51)だ。
「わずか3日の準備期間で見事代役を務めた愛之助は一躍名を挙げ、その後ドラマ『半沢直樹』(TBS系)のオネエ金融庁検査官という当たり役を呼び込んだ。が、脚光を浴びたおかげで週刊誌にホステスとの間に小学生の隠し子がいることをほじくり返されてしまった。今では成人したその子供と、時折面会している。いずれは歌舞伎界に入る可能性も」(芸能デスク)
16年にゴージャス挙式を果たした藤原紀香(51)との間には子宝に恵まれていないだけに、どんでん返しはあるのか。
「女遊びは芸の肥やしと言われるのは、歌舞伎界がそれだけ特権階級だからだと言えます。愛人スキャンダル程度は序の口、隠し子が発覚しても、生活の面倒を見ていれば許されるのが歌舞伎界の掟なんです」(梨園関係者)
伝統と継承が命題の歌舞伎界で、まさかの子作り禁止が下ったのが坂東三津五郎と近藤サト(54)のケースだ。どんな背景があったのか。
「三津五郎にはすでに元宝塚の妻との間に3人の子供がいた。そのため、サトは結婚こそ果たしたものの贔屓筋からこれ以上子供ができれば後継者争いになると子作りを反対されたそうです」(芸能デスク)
子作りが果たせなかったせいなのか、燃え上がった略奪婚も2年足らずで水泡に帰した。