国際手配されていたガーシー容疑者が帰国し、常習的脅迫などの容疑でついに逮捕となったが、被害者のひとりとされる有名人が綾野剛だ。
綾野剛は公開中の映画「最後まで行く」で準主演。主演はジャニーズ事務所の岡田准一だが、キーマンとなっているのが綾野なのである。
「最後まで行く」は、2014年に韓国で公開されたヒット作品。ひき逃げ事故の隠蔽工作を図った刑事が窮地に追い込まれていく、というストーリーだが、本家本元は、暗くスリリングなクライムスリラーとして描かれている。一方の日本リメイクは、そんなスリラーにコメディータッチの演出が加えられており、また違った楽しみ方ができる。その一番のスパイスとなっているのが、綾野の「顔芸」だ。映画ライターが言う。
「メガホンを執った藤井道人監督は『新聞記者』など、世の中に問題提起することで知られますが、今作のリメイクでも、警察と裏社会の関係をリアルに描いています。綾野のコメディー風な芝居が際立っており、周囲がその演技力に引っぱられているように感じました。ガーシー容疑者に未成年アイドルとの交際を暴露されてからしばらくは、活動できるのか気がかりでしたが、やはり演技力が高い。ガーシー容疑者への怒りを芝居にぶつけているのかどうかわかりませんが、以前にも増して演技力が光っていますね」
俳優として再評価されている綾野。ガーシー容疑者逮捕で、綾野脅迫の捜査はどんな道を辿るのか。