楽天イーグルスの石井一久監督が、いよいよ監督退任危機に陥っている。パ・リーグ最下位、49試合時点で18勝30敗1分と低迷。今季で3年目の石井監督に東北、仙台のファンからは、交代を求める声が渦巻いているのだ。
6月4日のヤクルト戦ではドラフト1位ルーキー荘司康誠が初回からコントロールを乱して、自己最短となる2回55球3失点KOで敗戦投手となった。滝中瞭太、早川隆久と先発が試合を作れず、3連敗でリーグ最速で30敗に到達した。スポーツライターが渋い表情で言う。
「シーズン途中で石井監督が休養となる可能性が高まってきています。2024年度を新監督で迎えることは確実な情勢となっていて、仙台の関係者を中心に、次期監督候補が取り沙汰されています。巨人の桑田真澄ファーム総監督や落合博満氏、古田敦也氏、三木肇2軍監督らの名前が挙がっています」(スポーツライター)
2019年から4年にわたって、編成業務を担うGMの座にもあった石井監督。その間に、親会社たる楽天グループの後ろ盾を得て大金をつぎ込み、浅村栄斗、炭谷銀仁朗、涌井秀章、牧田和久、鈴木大地、西川遥輝を補強したが、大きな成功には至らなかった。
「これまでは親会社のおかげで大型補強をしてきましたが、楽天グループはモバイル事業で苦戦しており、3000億円以上の大赤字を出しています。球団経営も危うくなってきており、補強どころか球団売却説まで飛び交う事態に。もしかしたら来年、監督も親会社も交代している可能性すらありますよ」(前出・スポーツライター)
チーム成績も親会社の業績も悪化の一途。一体、どうなってしまうのか。