「彼は普段は気さくな普通のおじさん。ブチギレキャラは、YouTubeで演じていたキャラクターですね」
こう話すのは、今年2月に元参院議員のガーシーこと東谷義和容疑者本人から「4億円強盗の犯人」と名指しされ大炎上した、女子大生の関口実々花さんだ。
ガーシー容疑者の逮捕を受けて、彼女のインスタグラムには取材の依頼が殺到しているという。関口さんは過去に「みみかしゃちょー」の名前で、グラドルとして活動。数々の雑誌に登場し、バラエティー番組「チャンスの時間」(AbemaTV)でお笑いコンビ・千鳥との共演経験もある人気タレントだった。
そんな彼女がなぜ、事件に巻き込まれてしまったのか。関口さんが語る。
「ガーシー容疑者のYouTube動画をプロデュースしていた男性Xから告白されて、お付き合いすることになったのが全ての始まりでした。正確には、付き合った当時はまだガーシーというキャラクターすら誕生していませんでした。彼からは月に500万のお小遣いをもらっていたんですが、別れた後、しばらく経ってから彼のご実家が強盗に入られ、現金など4億円が盗まれたそうです。証拠もないのに、なぜか私が犯人ではないかと疑われてしまったんです。Xの言い分を信じてしまったガーシーさんは、インスタライブで私のことを名指しで強盗犯扱いして攻撃してきました。その日から、ガーシー信者からの罵詈雑言のDMが大量に届いて、びっくりしましたね」
ガーシー容疑者のプロデューサーといえば、先月、動画編集をしていた会社経営者の男性が逮捕されたが、それとはまた別の人物なのだという。
「Xはとにかく、プロデュース能力に長けているんです。素顔は優しい好青年といった感じで、人当たりがよく、決してイケメンではないけど、モテるタイプですね。彼は自分の性フレンドだった介護士の一般女性を艶系YouTuberデビューさせて、登録者20万人のインフルエンサーに育て上げたこともありました。そういえば私も、出会った当初に『仮想通貨のYouTuberにならない?』って声をかけられましたね。もし引き受けて撮影していたらどうなっていたのか…。今思うと、ゾッとします」(関口さん)
ガーシー容疑者からの攻撃や誹謗中傷に負けず、現在は海外で事業を展開している関口さんのもとには、同じようにネットで誹謗中傷されたことのある被害者からの悩み相談のDMが届く。それにひとつずつ、丁寧に返信しているのだとか。
自身がガーシー砲によって炎上してしたことについては、どう思っているのかといえば、
「誹謗中傷されたのはもう過去のことなので、どうでもいいです。ガーシーさんの意思ではなく、誰かの指示だったことは分かっているので。彼が釈放されて、もしまたどこかで会うことがあったら、いい知り合いになれると思います」
笑ってこう答えてくれた関口さんは、事件当時、22歳になったばかり。50歳を過ぎた中年男が、娘ほど年齢の若い女性を攻撃するとは、なんとも情けない事件なのだった。