野球解説者・落合博満氏のYouTubeチャンネル〈【公式】落合博満氏のオレ流チャンネル〉。プロ野球史上唯一、3度の三冠王に輝き、監督として中日を日本一に導いた功績の持ち主の「オレ流視点」は毎回が好評で、今や登録者数は46.2万人を誇る。
そんな〈オレ流チャンネル〉23年上半期を振り返ると、223万回というこのYouTubeチャンネルで最も高い視聴回数を記録したのは、3月23日の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝にまつわるものだった。
WBC決勝の平均世帯視聴率は42.4%(関東地区)。大谷翔平の獅子奮迅の活躍、ラーズ・ヌートバーという日本人には馴染みのなかったニューヒーローも生み出したことで、国民が熱狂。落合氏がこれにどんな発言をするのか、関心が高まった。
落合氏は、栗山英樹監督が「世界一になるんだ!なるんだ!」と言い続け、選手をその気にさせ、まとめ上げたのが最大の秘訣であり、大いなる功績だと評価。数多くのメジャーリーガーを擁するアメリカを決勝で下したことにも、
「そりゃ嬉しいですよ。(日本のプロ野球は)メジャーの下っていうふうに見られてる。こういうひとつの大会で優勝するということは、選手にとって励みにもなるしね、目標にもなるし」
そう言って、喜びを素直に表現したのだった。
だが一方では「オイオイ、どの口が言うのか」と疑念の声も上がったのである。なにしろ落合氏が中日の監督だった時の第2回WBC(09年)で、中日の候補選手が全員辞退。国際大会には冷ややかだとのイメージがあるからだ。
「WBCに興味ナシとばかりに、クールな対応をするのではと想像した視聴者は多かったようですが、優勝の瞬間、テレビ観戦していた落合氏が『お~、やった~!』と、らしからぬ甲高い声で、握った両の拳を突き出した。これを見てズッコケた野球ファンもいたようです」(ネットライター)
「言」「動」ともに大いなるギャップを見せた落合氏。
なお、あの「オレ流辞退騒動」は、実は選手たちからの申し出によるものだったと、のちに落合氏自身が明かしている。
(所ひで/ユーチューブライター)