3月のWBCで世界一となった野球日本代表の栗山英樹前監督が予定通りに任期満了し、退任したが、後任人事はかなりの苦戦を強いられている。
日本ハムでの監督経験を経て、侍ジャパンを指揮した栗山氏。今後については今年いっぱい熟考し、方向性を決めていくと、退任会見で明かした。
「いまだに講演依頼が200件以上届くなど、名将の考えを聞きたいとのオファーが絶えません。本人は『考えも何も全然変わってないのにね~』と親しい関係者に漏らすほど、冷静に侍フィーバーを分析しています」(侍ジャパン関係者)
一部では「なり手がいなくて、栗山氏が再登板するのでは」との報道もあったが、
「連覇がかかった状況で、再び受けることはまずない。のんびり北海道・栗山町で農業でもしながら高みの見物でしょう」(前出・侍ジャパン関係者)
次の大会までを逆算すると、8月中には新監督を決める必要がある。
「大本命は工藤公康氏。ソフトバンクで監督経験があり、巨人での活躍も記憶に新しい。ただ、1人で組閣ができるほどの人脈がないのがネックです。対抗馬は『またユニホームを着たい』と願っている西武前監督の辻発彦氏。セ・パ両リーグに精通しており、今年から再開したグラウンド取材でも、現場に来ては精力的に活動していますね。2006年の第1回WBCでは、内野守備走塁コーチを担当しています」(球界関係者)
さて、どんな決着が見られるのか。