「一貫して栗山監督が『世界一になるんだ!なるんだ!』って言い続けたっていうのが、選手をまとめ上げた最大なる秘訣なんだろうと思う。選手をソノ気にさせたっていうね。それはもう、栗山監督の功績は大ですよ」
第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶりの世界一に輝いた侍ジャパン。野球解説者の落合博満氏は自身のYouTubeチャンネル〈【公式】落合博満氏のオレ流チャンネル〉で、称賛の言葉を送った。
これに対して持ち上がったのが「オイオイ、どの口が言うのか」という野球ファンの声だ。スポーツ紙デスクが解説する。
「第2回WBCが行われた09年。当時、落合氏が監督を務めていた中日の候補選手は全員、出場辞退しました。ペナントレースを重視する落合氏は、WBC派遣には非協力的である、とされた一件です」
落合氏はYouTubeチャンネルの3月20日配信回で、この件について弁明している。それによると、前年の08年、北京五輪準決勝の韓国戦で中日・岩瀬仁紀が登板。大会3敗目を喫し、メダルを逃した。岩瀬は戦犯扱いされ、これを見た中日の候補選手全員が「ああいう目には遭いたくない」と辞退を球団に申し込み、落合氏が受理したのだという。
そんな事情があったとはいえ、唯我独尊「オレ流」の全員辞退は、大きな傷跡を残した。ファンがいまだこだわるのも仕方のないことなのか──。
(所ひで/ユーチューブライター)