オリエンタルラジオの中田敦彦が「お笑い業界と権力」についての持論を展開し、ダウンタウン・松本人志を批判した大騒動はその後、どうなっているのか。5月29日にYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」で「【松本人志への提言】審査員という権力」と題した動画を投稿してから10日。沈黙を続けてきた中田だが、ようやく事態が動いた。
6月8日、中田は動画「オリラジ会議【松本人志氏提言事件後】」をYouTubeにアップ。相方の藤森慎吾とオンライン会議をする形式で、今回の騒動について口を開いたのだ。
この動画で最大の見どころが、松本の反応について中田が話したシーンだ。Twitterで松本が「テレビとかYouTubeとか関係なく2人だけで話せばいいじゃん。連絡待ってる!」と中田に呼びかけたことに触れた藤森に対し、
「直接2人で会っても、そんなに面白くない」
と、直接会談を拒否する姿勢を見せたのだ。これについて、
「単に藤森が『ひとり損』しただけになってしまった」
と語るのは、バラエティー番組スタッフだ。
「今回の騒動に言及した芸人や文化人らの発言を、オリラジの2人が総括する流れだったのですが、ボケまくる中田に藤森がツッコミ続ける、ベタな掛け合いに終始した。『台本があるのでは』と思わせる、時事漫才のような展開でした。これでは藤森まで『松本批判』に加担しているように捉えられてしまいますよ」
と同時に、オリラジのコンビ愛も証明されたのであった。
(川瀬大輔)