6月14日、東京ドームでの巨人×西武戦の試合中に、西武の応援団が手厳しいコールを率先して行った一件が、波紋を広げている。
応援団はパ・リーグ最下位に転落し、元気のないチームを一喝するために「働け~働け~」とあえてコール。その後、SNS上で炎上し「西武ライオンズ応援団」がツイッターで「最悪でみっともないコールをしたことをお詫び申し上げます」と謝罪に追い込まれた。
これまでもファンが選手や球団にヤジを飛ばしたり、応援団が不甲斐ない選手や球団を一喝するコールが出る場面は多々あったが、どうも風向きが変わったようだ。球界関係者が言う。
「NPB(日本野球機構)が選手や球団に対する誹謗中傷に、法的手段も辞さない構えであると明言したことにあります。それを追うように、阪神など一部球団も誹謗中傷をやめるよう、周知徹底したことが大きい」
野球界には物騒な用語も多いが、
「捕『殺』や、ランナーを『刺す』など、挙げたらキリがない。それらも全部、変えてしまうのか。今後、推しチームが不甲斐ない成績でも、ヤジのひとつも飛ばせなくなれば、ファンを辞めてしまう者も一定数います。ヤジ禁止を打ち出しても守らないファンが多い球団への措置など、どうするのか」(前出・球界関係者)
課題山積である。