7月6日の広島戦(マツダスタジアム)で4-0と完封負けした阪神。
敗戦は仕方ないにせよ、阪神ファンの間で物議を醸したのが、この日、唯一の反撃機を生かせなかった場面だった。
3点を追う7回2死一塁から、代打・渡辺諒が左翼線を破る二塁打。1塁走者のノイジーは全力疾走で3塁を回って本塁に突入したが、滑り込まずにタッチアウト。これにSNS上では「怠慢プレーや」「鈍足なのに回したコーチャーが悪い」「そもそも代走出しとけや」といった意見が見られた。
岡田彰布監督は試合後「3点差やん。3点差で(3塁コーチャーが)回すと思てなかったけどな」と語り、一方のノイジーはこう代弁している。
「捕手の位置から見て送球が自分(の背中)に当たるのではと思った。捕手が捕球した段階ではタイミング的にアウトだったので、捕手も自分もケガをするのはよくないと思ってスライディングしなかった」
この場面について野球解説者の里崎智也氏は、7日に更新した自身のYouTubeチャンネルで岡田監督に同調し、7回3点差の場面でノイジーを回した藤本敦士3塁コーチの判断ミスを指摘。
一方、サンテレビで解説していた阪神OBの鳥谷敬氏は、
「スライディングして欲しかった。完璧な送球でアウトかもしれないですけど、スライディングしてタッチアウトで終わって欲しかったプレー」
と、こちらはノイジーに苦言を呈している。
このところ打線が振るわず、連勝もない阪神。ファンもチーム内もモヤモヤする場面が増えている。
(鈴木十朗)