6月上旬の昼下がり、東京・白金マダムたちが行き交う「プラチナ通り」で、黒縁メガネと白い帽子がお似合いの若村麻由美(56)を激写した。断っておくが、プライベートショットではない。主演ドラマ「この素晴らしき世界」(フジテレビ系)の撮影ロケで気品あふれるオーラを放出していたのだ。居合わせたサラリーマンが鼻息を荒くして語る。
「この通りに路上駐車して昼寝するのが俺の日課なんで。そこへスタッフに大きな日傘を持たせた若村がやってきた。ブティックの前を練り歩くシーンを何度も繰り返し撮影。白い襟なしシャツからスケスケの二の腕や下着のラインがまぶしくてね、クラクラしたよ。歩道のど真ん中でお色直しをする場面もあったんだけど、スタイリストに口紅を塗られる時にすぼめる唇は“キス顔”そのもの。眼福ショットを拝んだせいで一睡もできなかった」
体調不良で降板した鈴木京香(55)の代役として、約20年ぶり連ドラ主演に大抜擢された。その背景には、事務所とテレビ局のパワーバランスが見え隠れしている。
民放局ディレクターが解説する。
「若村の所属する『トライストーン・エンタテイメント』は、韓国のアイドルグループ『BTS』と業務提携している。それだけに音楽番組に『BTS』を出演させたいテレビ局が競うように『トライストーン』のタレントを連ドラで起用しています。その証拠に、間宮祥太朗(30)や坂口健太郎(32)など、所属タレントを連ドラで見ない日はありませんよね。フジが若村を起用したのも半ば“『BTS』のバーター”みたいなものなんです」
そんな野暮な話はおいておいて、若村にとっては降って湧いたチャンス。超熟フェロモンでお茶の間をトリコにしてほしいものだ。