阪神の本拠地、甲子園球場の名物応援「ジェット風船」をめぐり、在阪メディアが真っ二つに割れている。先陣を切ったのは、6月20日に配信された「サンケイスポーツ」のコラム「虎のソナタ」だった。
「ちょうど交流戦を終えたタイミングで、阪神は首位。18年ぶりの『アレ』に向けて突き進んでいるのですから『七回裏攻撃前に甲子園の空に舞うジェット風船もそろそろ見てみたい』と筆者や現場の担当記者の声を紹介していました。『日刊スポーツ』でも長年、阪神担当を務めたベテラン記者がコラムで、ジェット風船復活を願う、と記しています」(在阪メディア関係者)
だが7月12日に「スポニチアネックス」で配信された記者コラムでは、阪神担当の責任者が衛生上の問題と球団親会社の阪急阪神ホールディングスが、持続可能な社会の実現の昨今、「刹那的な盛り上がりが生む負の遺産を『もう1度やろう』となるだろうか」と綴った。先の在阪メディア関係者は、
「球団が復活に慎重な姿勢を崩していないことは間違いない。あとはゴミ掃除などの人件費や、仕事量の費用対効果をどうするか。広島、ソフトバンクはすでにジェット風船応援を再開させましたが、阪神とは観衆の数が違いますからね」
時代の流れで、名物応援はこのまま消えてしまうのか。