マジックが点灯し、首位を独走する阪神タイガースで「絶対にアレを報告しよう」と18年ぶりVに向けて一致団結する要因になっているのは、脳腫瘍のため7月18日に急死した元同僚、横田慎太郎さんの存在だ。球団関係者が明かす。
「梅野、岩崎、岩貞など、横田と一緒にプレー経験がある選手はまだまだ残っている。突然の別れを悲しむ選手はいまだに多いが、シーズン中のため通夜、葬儀に出席することができず、墓前にも手を合わせていない。ならば『アレして墓前で報告しよう』という意思統一をして戦う選手は多い」
まだ油断はできないものの、優勝する勢いであることに違いはない。一方で横田さんをめぐり、他界後にはこんな話も漏れてきている。
「生前、横田さんを引っ張り出して、あちらこちらに講演会の仕事を半ば無理やり入れたり、イベントに引っ張り出した関係者のAを快く思わない者は多い。聞けば講演料をかなり中抜きしており、Aと親しい有力OBのXも一緒になってむさぼっていた。選手や我々の間ではみな『AもXもカネづるとして利用した挙げ句、惜しい人を亡くしたと、シレッとお悔やみコメントを発信する。言ってることとやってることの整合性がまるで取れていない』と憤っています」(前出・球団関係者)
死人に口なしとはよく言ったものだが、優勝したらまたひと儲け…などという金勘定はあまりにも下品だろう。