阪神は6月15日、オリックス戦で勝利目前の9回に守護神・湯浅京己投手がまさかの2被弾を浴び、逆転負けを喫した。
これでオリックスとの「関西ダービー」で1勝2敗と負け越し。通算32勝33敗3分けとなり、黒星が1つ先行した。昨季終了時点では、31勝31敗3分けと全くの五分だった。
例年盛り上がりを見せる関西ダービーだが、実は両チームの選手の意識には若干差があるらしい。
阪神、オリックスOBで両チームをよく知る能見篤史氏は14日放送の読売テレビ「す・またん!」にVTRで登場。関西対決の注目点については、
「オリックスはボールが速いピッチャーが多いので、阪神打線が打ち崩せるかどうか」
とコメント。続けて両チームの選手の意識について聞かれると、こう返答していた。
「オリックス側が意識しています。同じ関西なんですけど、お客さんの入りがぜんぜん違うというのは実感していますし、正直、新聞の取り上げ方も全然違う。これだけ扱いが違うのかというのは多少持っているので。やっぱりお客さんがいっぱい入ってくれることで(オリックス選手の)テンションは上がっていますね」
実際、今回の甲子園3連戦はいずれも巨人戦並みの4万2600人台の観客動員数だったが、オリックス勝ち越しの背景には、選手のテンションの違いが少しはあったのかもしれない。
(鈴木十朗)