誰でもなりうる病気「更年期障害」は、20代からのホルモンの減少に始まり、徐々に進行していく。なんだか元気が出ない、気分が沈むなどの精神症状、ほてりや動悸といった身体症状、性欲減退などの性機能症状がある。
東野幸治は今年になり、自らを更年期障害ではないかと疑っていた。あまりにも激しい気分の落ち込みがあったからだと振り返る。
「仕事している時に、なんか2本撮りの2本目で途中、なんかスコーンッて。どんどん気持ち、ガクーンッて落ちたのよ。ヤバイ、ヤバイってなって。『東野さん、何、他人事にしてるんですか』って1回ツッコまれてるのよ。顔にたぶん、一瞬出てたんでしょうね。なかなかそんなん、あんまりないタイプやけど」
それは次の日の収録でも繰り返された。
「急にガクッてしんどなって『もう帰りたい』って気持ちになってて。会話せなアカンけど、ちょっとしんどなってきた。で、吉村(平成ノブシコブシ)が気付いて『なんかもう、おじいちゃんみたいになってますよ、今日』みたいなことを言われた」
しかしながら病院には行くことなく、思わぬ解決法が見つかった。その収録で罰ゲームをした時のことだ。
「無数の洗濯バサミを顔、首につけてヒモで引っ張られる、っていうやつをやったら、洗濯バサミのバネがスゴく強くて。自分でヒモを引っ張ってブチブチブチって取ったら、めちゃくちゃ痛い。今、顔中にかさぶたできてるんですよ。それでね、更年期が治りました。『痛い、痛い!』って顔中、赤くなる。で、ハッとしたら『あ、戻った』と思って」
笑顔で語る東野の、ウソのような克服方法だった。
(坂下ブーラン)
1969年生まれのテレビディレクター。東京都出身。専門学校卒業後、長寿バラエティー番組のADを経て、高視聴率ドキュメントバラエティーの演出を担当。そのほか深夜番組、BS番組の企画制作などなど。現在、某アイドルグループのYouTube動画を制作、視聴回数の爆発を目指して奮闘中。