元日本代表の田中マルクス闘莉王が自身のYouTubeチャンネルで、愛するJリーグに対して批判を繰り広げた。
7月24日の配信のテーマは元ヴィッセル神戸のイニエスタの移籍について。イニエスタは米・メジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミへの移籍話が持ち上がっているが、
「有名な選手を引っ張ってサッカーを盛り上げようとしている。26年にはアメリカとカナダ、メキシコでW杯が共同開催される。アメリカ人はスポーツが好きなので、きちんとしたリーグを作れば盛り上がると思う」
とアメリカサッカーを絶賛した闘莉王は、
「イニエスタがメッシにパスをする。スアレスにもパスをする(スアレスはインテル・マイアミへの移籍話が出ている)。夢のようですね」
と楽しみであると語った。
イニエスタやメッシは年齢が不安要素だが、質は衰えていないので問題はなく、サッカーファンとして少しでも長く見たいと目を輝かせたのである。
しかしMLSを絶賛する一方、Jリーグは心配で、このままではJリーグより後に設立されたMLSに置いていかれることになると嘆き、
「ビッグスターを連れてくれば盛り上がる。ただ、小さなクラブはお金が出せないからJリーグが助けてあげないと」
と愛のある批判をした。
さらに獲得すべき選手として、フランス代表経験があるカリム・ベンゼマやレアル・マドリードのルカ・モドリッチ、ブラジル代表のヴィニシウス・ジュニオール、セネガル代表のサディオ・マネ、マンチェスター・シティのアーリング・ハーランドの名前を挙げ、
「Jにくれば必ずみんな見に行く。ファンをスタジアムに足を運ばせる」
と力説。さらにJリーグから有望な若手選手が次々と欧州のチームに移籍している状況についても次のように語っている。
「なんらかのルールづくりが必要かもしれない。Jリーグが盛り上がるようにどんどんアイデアを出していきたい」
サウジアラビアやアメリカのチームが高額なサラリーを提示して大物選手を次々と獲得していく中、イニエスタが去ったJリーグはビッグネームが1人もいない寂しい状況。闘莉王の声に耳を傾ける必要がありそうだ。