元日本代表の田中マルクス闘莉王氏が自身のYouTubeチャンネルで、「最強ドリブラー3選」を発表した。判断基準は「ゴールに向かっている怖いドリブルができること」。
3位に選んだのは2003年から11年まで川崎フロンターレでプレーしたジュニーニョ。闘莉王は、
「スピードが乗っていくドリブルでいくつもPKを与えた。タックルしようするとPKをもらいにいくのがうまい」
とその凄さを解説している。
2位はエメルソン(浦和レッズ)。
「ゴールしか見ていないので怖さがあった。右足と左足どっちもいけて足の振りも早い」
とした闘莉王。エメルソンとは浦和でともにプレー。田中達也とのコンビは最強で、試合中にこんなことを思っていたという。
「相手チームが攻め込んでくるとカウンターが仕掛けられるのでチャンスだと思っていた。達也とエメが待ってるんだぞと。あんま攻めてこないほうがいいよって」
1位は永井雄一郎(浦和レッズ)で、
「永井のドリブルはすごかった。美しさもキレもスピードもある。ボールタッチがうまくて足から離れない。その場合、スピードが乗らないんだけど、永井は速かった。決定力もあった」
と大絶賛した闘莉王。特に04年の浦和対東京ヴェルディ戦のゴールは忘れられないという。
サッカーライターがこの試合のゴールを振り返る。
「相手のコーナーキックをゴールキーパーがキャッチすると、すぐさま永井へスロー。ボールを受け取った永井はファーストタッチで1人を置き去りにして約70メートルを独走。ステップを踏んで2人の選手をかわし、相手GKと1対1になると落ち着いてシュート。ボールはゴール中央に突き刺さりました」
現在、日本代表でドリブラーといえば三笘薫だが、永井のドリブルを、
「三笘とはレベルが違う。三笘の場合はゴールの近く(でのドリブル)。永井は長距離をドリブルできる」
と比較にならないと話した。
他にもドリブルの名手としてドラガン・ストイコビッチ(名古屋グランパス)の名前を挙げ、2回ぐらい股抜きされたと明かした闘莉王。日本代表として活躍しただけに、説得力のあるランキングと言えそうだ。