90年代後半に、そのタイトルが流行語大賞にも選ばれた不倫映画で、濃厚なベッドシーンを披露した女優K。かつて所属した歌劇団では、娘役トップとして清楚で可憐な役の印象が強かったが、大きく方向転換したのは、退団後に初主演した映画での大胆なシーンだった。
「Kはみずから売り込んで、この役を射止めたと言われています。以降、彼女は映画女優としての道を歩み始め、テレビドラマでも主演級として君臨することになった」(映画関係者)
私生活では大手広告代理店勤務の夫と結婚、長女にも恵まれ順風満帆な人生を送っているように見えた。が、その良妻賢母のイメージは地に落ちてしまう。
「有名私立校に通っていた娘が校内いじめに関与していたと一部で報じられ、その後、娘は転校。Kは何食わぬ顔で芸能活動を続けていましたが、これで女性視聴者から『自分の子供のしつけも満足にできない』と猛バッシングを受け、〝同性に嫌われる女〟のレッテルを貼られてしまったのです」(スポーツ紙記者)
ここ数年、Kは女優業を続ける一方で、映画監督として作品を世に送り出すことにも挑戦しているが、
「Kの監督作品は必ずしも興行的に振るってはいません。公開中の主演映画も客入りは悪く、あまり話題にも上っていない。やはり過去にクローズアップされた娘の問題が尾を引いて、今も拒否反応が出ているのでしょう」(テレビ関係者)
視聴者からは見放され、肝心の映画も不評。なのにトップ女優で監督でもあるとなれば、さぞやKは共演女優からも煙たがられているかと思いきや、その逆だというのだ。
「かつて共演した女優のKやYとはプライベートでも仲がよく、よく食事に行く間柄です。若手俳優のIやFにとっては、演技面でよき相談相手となっており、歌劇団OGや後輩からも面倒見がいいと評判です。なんでも、飲みに行っても個別にじっくりと話すので、会うたびに関係が深まるそうです」(芸能関係者)
妙に共演陣に優しく接しているおかげか、「Kの作品は同業者からは人気なんです」(前出・映画関係者)。
それだけではない。異業種でのK人気は同業者をはるかに超えて絶大なのだ。
「映画制作の場合、スポンサーのバックアップは不可欠。その点、Kには日本最大とも呼べる女性経営者が集まる団体がついているんです。それでKの監督作や出演作品には必ずと言っていいほど、複数の企業が協賛・協力に名前を連ねています」(前出・映画関係者)
スポンサーと共演女優のハートをがっちりつかむ手練手管は、さすが大物女優と言わざるをえない。