1000人アンケート調査によりベスト10を発表する「観光列車ランキング」。中部・北陸・近畿では、最新の列車から懐かしい車両まで、バラエティ豊かな観光列車がランクインした。
目立ったのは4つの列車が入賞した近畿日本鉄道。特に「ひのとり」は観光客が利用するものの、厳密には観光ではなく特急列車である。それでも「乗ってみたい」と思わせる魅力的な車両ということだろう。
1位は圧倒的な支持を得た黒部峡谷鉄道の「黒部峡谷トロッコ列車」(写真)。元は黒部川上流の開発のために資材を運んでいた列車で、今は一般客向けに運行されている。雪深い場所のため、走るのは4月半ばから11月いっぱいまで。特に夏は人気だ。客車は窓のないオープン型と窓があるタイプがあり、お好みで選べる。
「夏でも涼しく乗れそう」(56歳・大阪)
「宇奈月温泉に行くついでに乗りたい」(47歳・愛知)
「もともとが貨物というのがそそられる」(56歳・長野)
大阪と京都、名古屋から伊勢志摩への旅行に利用される人気の観光列車・近鉄「しまかぜ」が2位に。プレミアムシートのほか、個室やグループで利用できるサロン席もあり、高級感あふれる旅を演出してくれる。
「しまかぜに乗って賢島に行くのが夢。いつか乗りたい」(43歳・大阪)
「夏の伊勢志摩はかなりよさそう」(京都・61歳)
「個室を利用してみたい」(53歳・大阪)
3位も近鉄で「ひのとり」がランクイン。大阪と名古屋などを結ぶ特急列車で快適性を追求したくつろぎの空間が評価された。
「観光列車よりも観光列車っぽくて乗り心地は最高」(60歳・三重)
「赤いボディがいい」(41歳・名古屋)
「1度乗ったことがあるが、とても快適だった」(59歳・大阪)
●中部・北陸・近畿の観光列車ランキング
1位 黒部峡谷鉄道「黒部峡谷トロッコ列車」(富山) 366票
2位 近鉄「しまかぜ」(大阪・京都・名古屋~三重) 315票
3位 近鉄「ひのとり」(大阪~名古屋) 299票
4位 富山地方鉄道「アルプスエキスプレス」(富山) 194票
5位 富士急行線「富士山ビュー特急」(山梨) 158票
6位 嵯峨野観光鉄道「嵯峨野トロッコ列車」(京都) 156票
7位 近鉄「青の交響曲」(大阪~奈良) 137票
8位 のと鉄道「のと里山里海号」(石川) 131票
9位 近鉄「あをによし」(大阪~奈良~京都) 128票
10位 南海電鉄「天空」(和歌山) 119票
※複数回答あり。