東日本エリアの地上波テレビ局で活躍する男性アナウンサーX。情報番組の次期MC候補に急浮上したことで「天下統一」は間近と周囲はみていたが、その経歴に傷がつくような事件が最近、起こった。
毎週、放送エリア内の各地に出向いて、旬な話題を紹介するコーナーを持つXアナ。
「その日も美味しい食べ物を紹介する、ごくごくありきたりな内容でした。中継の準備、リハーサルを行おうとしていた矢先、アクシデントが発生した。紹介するはずの商品が届いておらず、現場が大混乱に見舞われたのです」(放送関係者)
商品の紹介がなければ、丸々20分近い中継コーナーが飛んでしまうだけでなく、別の内容で埋めなければいけない。かといって、急に企画VTRを作ることができるほどの余裕も人員もなかった。
「そこで現地スタッフは、類似商品を調達して番組を乗り切ろうとしたのですが、何を思ったか、そのお店で売っている商品として紹介してしまった。Xアナもうすうす気付いていたものの、バレないだろうと踏んで、スタッフの演出に乗っかった。無事、何事もなく中継は終わりました」(前出・放送関係者)
アクシデントをやりすごしたXアナはスタジオに画面が切り替わったのを見届けると、ホッとひと息ついた。これこそが、後に命取りとなってしまうのである。
(つづく)