甲子園球場での夏の高校野球大会に、「あの人」の姿があった。清原和博氏である。というのも8月11日は、次男で慶応高校野球部所属の清原勝児内野手が、広島代表の広陵高と対戦したからだ。
7回に代打で登場するも左飛に倒れたが、直後にはNHKの中継にハイライト映像で、父が見守る姿が映し出された。試合後、清原氏は大会本部を通じて次のようにコメントした。
「夏の甲子園に来るのは、100回記念大会以来。あの時も感無量でしたが、105回大会でまさか息子が多くの高校野球ファンの皆さんから拍手をもらって、バッターボックスに入る姿を見られるとは幸せですね。息子には感謝しかありません。アウトにはなりましたが、レフトへのいい当たりでした。よくバットを振ったと思いますし、素晴らしいスイング」
感無量といった感じだが、アマ野球関係者はこんな厳しい言葉を口にする。
「清原氏にとっては息子の応援という大義名分で甲子園に足を運べるのは大きかったでしょうけど、いまだにプロ、アマ野球界双方からNOを突きつけられている状況。高校野球は昨年、松坂大輔氏が関連番組のキャスターを務めましたが、今年からは斎藤佑樹氏が入るなど、世代交代が一気に進んだ。アマ野球関連の仕事を増やすのは難しそうです」
とはいえ、ひとまずは甲子園に連れていってくれた次男に感謝しきりなのだった。