天才ドリブラーが日本サッカー界に貢献することはないのだろうか。元日本代表の前園真聖氏がサッカー界に復帰する可能性について、自身のYouTubeチャンネルで明らかにした。
アトランタ五輪のチームメイトである白井博幸氏から「サッカー界に戻ってくる気はないの?」と聞かれた前園氏は「ないね」と即答。監督やコーチとしてではなく、別の立場でサッカー界に戻ることもないのか聞かれても「ないね」と断言。理由は、
「選手だったので監督の難しさもわかる。僕はちょっと耐えられない」
「監督とコーチ、選手は同じサイクルでしょ。毎日練習に行って週末になれば試合。その生活が嫌だ。もう戻りたくない。いろいろなことをやれる今の生活のほうが楽しい」
とのことで、サッカー界へ戻る気持ちはまったくないらしい。
「マイアミの奇跡」を起こしたアトランタ五輪代表のエースでキャプテンを務めた天才ドリブラーの経験が若手に伝えられないのは残念だが、それでも現場復帰の可能性はゼロではないと、サッカーライターは言う。
「前園氏はJリーグの監督になることができる日本サッカー協会公認S級ライセンスを2012年に取得している。S級は08年までは日本代表として国際Aマッチに20試合以上出場するか、Jリーグ公式戦200試合以上出場すれば飛び級でS級を受講できたので、元日本代表であれば簡単に取ることができ、かつては『指導者になるかどうかわからないがとりあえず取っておく』という感覚のものでした。一方、12年に取得した前園氏は苦労して取得いるわけで、この時点では指導者も頭にあったはず。その想いがよみがえってくればもしかしたら…。子供向けのサッカー教室は開いているので、指導者がまったく嫌ということではない。期待したいですね」
いつか前園氏が日本サッカーに恩返しする日が来てほしい。スーツ姿でさっそうと選手に指示を出す姿を見てみたいものだ。