高橋英樹の座席のチョイスにはいつも感心させられる――。鉄道ファンからは常にそんな声が上がる。特に東海道新幹線の座席位置の選び方は達人の域なのだ。鉄道ライターが説明する。
「下り新幹線では必ず進行方向右側の席を選んでいます。こちらは座席から富士山が見られるので、毎回それを楽しみにしているようです。場所は車両のほぼ中央。出口付近の席より人通りが少なく落ち着ける。そして車両は9号車。グリーン車は8~10号車ですが、他より座席が4席少なく、わずかですが密を回避できる。これ以上の席は考えられません」
ブログでは「特急あずさ」の座席選びを明らかにしており、こちらも鉄道ライターを唸らせる。
「選んだのはグリーン車の9号車の7B。前の席が車いす対応で1席だけなので、7Bの前に座席はありません。開放感があるので選んだのでしょう。ブログには足を組んでゆうゆうと座る高橋さんの写真がアップされています。しかもこの席は他より座席の間の肘掛けが大きくなっているんですよ」
ただ、万人にとっていい席かというとそうではないという。
「前に座席がないため、テーブルは背もたれから手前に倒すのではなく、肘掛けから出すタイプになります。肘掛けが大きいのはそのためなのですが、それでも通常の座席のよりかなり小さい。パソコンを置いての作業は苦労します。高橋さんはPCを使うことはなさそうなので最高の席になりますが、人にとっては使いづらいかもしれません」(前出・鉄道ライター)
とはいえ、自分の利用スタイルに合わせて座席を変えている高橋はさすが。他の列車の座席選びのこだわりも聞きたいものだ。