プロ野球・千葉ロッテの昭和感溢れる練習風景がファンをザワつかせた。
先ごろ投稿されたチーム公式広報室のツイートでは、巨人から今季移籍してきたポランコ外野手が「鍛錬棒」を握りしめる写真が投稿され、「『打つで!見といてや!』とこの表情」と綴られていた。
「鍛錬棒」とは、通常のバットよりも重い約3000gの重量があり、選手たちが打撃力を向上させるために使用しているロッテの名物。実際の試合では900g前後のバットを使用するため、軽々と振り抜けるようになるということだが、スポーツライターは語る。
「実はある検証で、重いバットを振ってから普通のバットを振るより、軽いバットを振ってから普通のバットを振った方がスイングスピードが速くなるという結果が出ています。そのためファンの間では『まだ使ってたのか!』『鍛錬棒は心を鍛えるためにある』などといった指摘が上がっているんです」
ロッテは昨年6月にも150km以上の速球に対応するために通常よりも3メートル近く短い15メートルから投球された「スポンジボール」を打ち返す打撃練習を実施し話題になった。
「毎日同じ練習をしていると選手も次第に飽きてくる。目先を変える意味もあるようです」(前出・スポーツライター)
ただ、8月20日終了時点で2位を行く千葉ロッテだが、打率の方は2割3分8厘でリーグ4位。本塁打数ではリーグ5位の71本だけに、それらの効果は出ていないのが現状だ。
(ケン高田)