深夜に放送されていた音楽番組「Love music」(フジテレビ系)が9月17日限りで終了すると、番組公式SNSで発表された。番組は2015年4月に「水曜歌謡祭」として始まった。フジテレビ関係者が振り返る。
「司会は森高千里とアンジャッシュ・渡部建でしたが、渡部は『多目的トイレ不倫』報道で降板。番組自体が深夜帯に移るなど、8年半の間に番組の改名なども含めて、紆余曲折を経ながら続いていました。今後は単発で音楽番組が編成されるようです」
かつては「夜のヒットスタジオ」「HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP」など、フジテレビは人気音楽番組を常に抱えていた。
「『HEY!HEY!HEY!』はダウンタウンとの付き合いもあり、2015年から2021年までは『HEY!HEY!NEO!』として、春と秋の特番扱いで放送されましたが、以降は編成されていません。以前はレコード会社がスポンサードした音楽番組も存在しました。それが売れ筋も配信メインとなり、なによりユーザーがテレビの音楽番組を重視しなくなった。ジャニーズやAKB、坂道グループに頼らない上質な音楽番組の制作は、もはや不可能に近いと言えます」(前出・フジテレビ関係者)
ひとつの時代の終焉とはいえ、なんとも寂しい話である。