いよいよ「新しい地図」勢の地上波復活はなるのか?元SMAPの3人を民放のテレビ番組に出演させないよう圧力をかけた疑いがあり、独占禁止法違反につながる恐れがあるとして、公正取引委員会がジャニーズ事務所を注意した件で、ついにテレビ局側が動くというのだ。
「公取委の発表を、各民放に対する《ジャニーズ事務所から圧力をかけられたら報告すること》との指示だと受け止める業界関係者は少なくありません。とはいえジャニーズとの関係ではテレビ局側の“忖度”も見逃せない要素。それゆえ現在は、どこの局が最初に忖度をやめるのかとおたがいに他局の出方を注視する、“逆チキンゲーム”の様相を呈しているかもしれません」(芸能ライター)
そんな中、我れ先に飛び出すと見られている局がフジテレビだというのだが、そのワケについて芸能ライターが続ける。
「フジでは昨年8月18日放送の『ほんとにあった怖い話 ─夏の特別編2018─』にて稲垣吾郎を起用し、21時スタートというゴールデンタイム帯に新しい地図を出演させた最初の局となりました。一方でフジの火曜21時枠ドラマは系列局の関西テレビが制作しており、17年1月期には草なぎ剛主演の『嘘の戦争』を放送。このドラマはSMAP解散後では初の主演作でした。その関テレは以前から草なぎの主演ドラマを何本も制作しており、信頼関係は深いはず。そのため火曜21時枠ドラマで新しい地図の地上波復帰が現実化するのではという予想もあるのです」
そんな状況に加えてフジは、ジャニーズ事務所に対してさほどの忖度をしなくても済むとの見方もあるようだ。
「どの民放局もジャニーズタレントの出演する番組を多数持っていますが、その中でもフジはジャニーズ依存度が低いと言われています。木曜19時には人気番組の『VS嵐』があるものの、当の嵐が来年いっぱいで活動を休止するため、いつ終わっても不思議ではありません。ほかにプライム帯の番組はSexy Zoneの『アオハルTV』(日曜21時)程度しかなく、『KinKi Kidsのブンブブーン』と『関ジャニ∞クロニクル』、そしてHey! Say! JUMPの『いただきハイジャンプ』は土曜日の午前中に3番組連続で放送しているため、一斉に番組終了になったとしても全体への影響は軽微で済みます。それならテレビ局にとっての主戦場である21時台のドラマで新しい地図勢を起用し、高視聴率を奪取したほうが、経営的にもプラスではないでしょうか」(前出・芸能ライター)
それこそ草なぎ、稲垣、香取慎吾の3人を起用して、3クール連続で「新しい地図ドラマ」を放送したら、世間の話題をさらうことは確実。ファンにとっての夢物語は案外、すぐにでも実現するのかもしれない。
(金田麻有)