ファンもビックリ仰天した、衝撃のムキムキボディ公開から1カ月。カーリング女子で北京五輪銀メダリストの藤澤五月が、今度は「カーリング仕様」に仕上げた肉体で、今シーズン初戦を戦った。
藤澤がスキップを務めるロコ・ソラーレは、今季初の大会となる「アドヴィックスカップ」に出場。8月25日の初戦で札幌国際大に5-4で勝利すると、続くSTRAHL戦は7ー1で快勝し、27日の準決勝に進出した。
藤澤は7月22日に開催された、ボディメイクコンテストに登場。カーリングの試合で見せる姿とは全く違う、黒光りした筋肉ムキムキの水着姿で世間を驚かせた。初出場ながら、ビキニクラス3位、オープンクラス2位と結果を残し、
「約1カ月後のカーリングのシーズン開始までに体を戻せるのか、心配されていました。結果的には何も問題がなかったことになります」(スポーツライター)
藤澤は27日の試合後、メディアの取材に対し、
「カーリングは体重を戻さないと、パワーも変わってきてしまう。好きなものを好きな量食べていたら、自然に戻ってきた」
どうやら「モグモグ効果」だったようである。
藤澤に進化が現れたのは、肉体面だけではなかった。ボディービルに挑戦したことで、大きなメリットを得たのだ。
体重が標準よりやや重い状態が普通だったが、
「自分の体に対してコンプレックスがあった」
というが、食事管理をしてコンテストに挑んだことで「前向きになれた」のである。
「コンプレックスは自身のやる気次第で変えられることを経験から学び、メンタル面でひと回り大きくなった。これはカーリングにも必ず生かされるのでは」(前出・スポーツライター)
ロコ・ソラーレは8月27日の北海道銀行との準決勝を7ー2で勝利すると、中部電力との決勝も8-3で快勝し、今季初戦を優勝で飾った。
2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の選考が始まる今季の最大目標は、世界選手権優勝というロコ・ソラーレ。肉体管理面でも精神的なコントロールにおいても、大きな経験を積んだ藤澤の活躍は大いに期待できそうだ。
(石見剣)