やはり、呼びかけた効果は全くなかった。東京ドームでの8月27日の巨人×阪神戦で、またしても行儀の悪い阪神ファンが巨人選手に大ブーイングを浴びせたのだ。スポーツ紙デスクが言う。
「ブーイングが飛んだのは、7回表の阪神の攻撃時でした。巨人の投手・高梨雄平がコールされると、罵声を浴びせる阪神ファンの姿が目立ちましたね。高梨は7月2日、近本光司に死球を与えて右肋骨を骨折させ、近本は1軍登録を抹消されました。直後のX(旧Twitter)で高梨が『ないぴ』(ナイスピッチングの意)とポストしたことで、阪神ファンが激高。辛辣なコメントが次々と書き込まれて、収拾がつかなくなりました。事態を重く見た阪神、巨人の両球団は8月25日からの3連戦で、心ないヤジを飛ばさないよう場内アナウンスを流し、電光掲示板でも注意喚起。日本野球機構(NPB)も同様のことを訴えていますが、聞く耳を持たない阪神ファンの母数が多い以上、今後は強硬手段を取らなければいけないでしょう」
すでに一部球団では、ポストシーズン以降の阪神戦における、ビジター応援席の削減を水面下で検討中で、実力行使で排除する方針を固めつつあるという。
「各球団が地元警察と協議した上で、観戦約款を変えて執拗な野次や暴言、妨害行為には威力業務妨害罪を適応して処罰すべき、との声が球界内で多くなってきた。阪神ファンを見せしめにすれば、抑止効果にもつながります」(前出・スポーツ紙デスク)
穏やかに応援できる日は、いつになったらやってくるのか。