スポーツ

巨人・高橋由伸監督を包囲するセ・リーグ新監督の2人の意気込み(2)阪神・金本監督が意識する理由

20160414h

 さて、その由伸監督をライバル視しているのはラミレス監督だけではない。7歳年上の阪神・金本知憲監督(48)も目をギラつかせている。阪神サイドも16年の「伝統の一戦」の告知ポスターで金本監督と由伸監督の顔写真を大々的に用いながら「GかTか!?」のキャッチコピーとともに、いつになく両軍指揮官の激突を大々的にあおっている。

「これは、我々も金本監督が内心で高橋監督のことを相当に意識していることをわかっているからなんですよ」(阪神球団関係者)

 金本監督が「打倒・由伸」に傾斜するのは、ここまで歩んできたプロ野球人生に起因している。広島へ入団したプロ1年目の92年から93年のシーズンはサッパリで、当時はチームスタッフから「早めに第2の人生を考えたほうがいい」とまでアドバイスされていたことは広島関係者の間で有名な話だ。それが不屈のガッツと人一倍の努力によって肉体改造に成功すると、94年シーズンの後半から別人のように開花。2000年にはシーズン途中から4番に抜擢され、トリプルスリーまで達成し、球界を代表する大選手に成長した。

「カネ(金本)が2000年にブレイクしたのは、前年まで不動の4番だった江藤がFAで巨人に移籍したことが大きい。江藤の穴を俺が埋めなきゃという意識ももちろんあったが、それ以上にアイツには『ウチの選手までブン獲った巨人なんかにゃ負けん』という気持ちがあった。カネはもともとエリート集団の巨人が大嫌いなんだよ。自分は地味なカープからスタートして、苦労しながらスターの座をつかんだという自負もある。そういう憎っくき巨人で当時、いちばん意識していたのが由伸。彼は巨人入団1年目でいきなり大活躍し、以降もエリート街道まっしぐら。自分とは対照的だったからね。カネは『しょせん、自分は由伸と違って月見草』なんて誰かが言ったようなセリフも口にしとった(笑)。そう言いながら今も『最初から巨人で人気者だった由伸なんかには負けたくありません』と言っているよ」(広島OB)

 その金本監督率いる阪神は、今季から「動作解析担当スコアラー」を新設。さらにラミレス監督も陣頭指揮を執りながら得意の配球分析能力をDeNAの面々に対し事細かにレクチャーするなど、両軍はデータ重視の野球にシフトしている。

「金本監督もラミレス監督も、巨人が13年限りで『戦略室』を廃止したことを知っている。ともにデータがあれば由伸巨人を丸裸にし、攻略できるという自信があるようだ」(球界関係者)

 “怨敵”に包囲された由伸監督は両軍のライバル監督について問われると、いつも決まって、「特に意識していないですよ」と答えるのだが、いつまで泰然自若としていられるかはわからない。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
【高校野球】全国制覇直後に解任された習志野高校監督の「口の悪さ」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
エスコンフィールドに「駐車場確保が無理すぎる」新たな問題発覚!試合以外のイベントでも恨み節
4
「子供じゃないんだから」佐々木朗希が米マスコミに叩かれ始めた「温室育ち」のツケ
5
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」