「間違いありません」
そう言って起訴内容を認めたのは、大麻取締法違反の疑いで逮捕された俳優の永山絢斗である。6月16日に都内の自宅に乾燥大麻約1.694グラムを所持していた罪に問われているのだが、その初公判が8月28日に開かれたのだ。
6月末に「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編―決戦―」公開を控えての逮捕だったことで、芸能界は大混乱。兄である永山瑛太は「俺は許さない」と怒りを示していた。その後、7月7日に保釈金300万円を払って保釈されている。
検察側の冒頭陳述によれば、初めて大麻を使用したのは、地元の先輩に音楽イベントで吸引を勧められた中学2年生の夏頃。それからしばらく使用していなかったものの「リラックスして眠れる」といった理由で、18歳から19歳頃から継続的に吸引していたという。
「自分の甘さ、弱さから多くの方に迷惑をかけてしまいました。許されるのであれば、表現の仕事をしたい」 法廷で謝罪した永山は同時に、芸能界復帰への意欲を見せたのだった。
中学時代からの大麻使用判明に「どのような環境で育ったのか」と衝撃が走っているが、一部からは「斜め上の反応」も。
「永山が『初吸引は中学2年』と証言したことで、大麻解禁論者たちが意気揚々としているんです」
と語るのは、芸能関係者だ。続けて、
「永山が中学2年から使用していたことが判明したことで『大麻は健康に害がないことが証明された』と、独自の理屈を展開しているんです。中学2年の使用といっても、1回だけのようなのですが…。大麻解禁を主張する人々にとって、大麻は『体にいいもの』であり『国家から不当に禁止されているもの』。もっとも、永山に健康被害があったかどうかは語られておらず、完全に別の話。彼のケースをもとに『大麻は安全』と考えるのは、あまりに早計ですよ」
芸能人の影響力の大きさを思い知らされるのだ。
(川瀬大輔)