11月29日、元KAT-TUNの田中聖容疑者が、恐喝の疑いで京都府警に逮捕された。昨年6月、知人の30代女性に現金1万円を振り込ませ、脅し取ったという。
捜査関係者によれば、田中容疑者は知人女性に紹介されたライブの出演料が支払われなかったと因縁をつけ、その女性に『1秒でも早く10万、耳揃えてきっちり払え』『ナメた対応なら、さすがに俺も考えるぞ』などとSNSでメッセージを送信。
「ライブ出演料が実際に未払いだったとすれば、多少は同情の余地もありますが、脅し文句を送っていたのが事実であれば、言い訳の余地はない」(捜査関係者)
警察の取調べに対し、田中容疑者は「弁護士と相談してから考える」などとして認否を保留しているというが、いかんせん、逮捕のタイミングは最悪だ。
というのも、今年6月29日の薬物逮捕によって起訴され、現在は千葉地裁で公判中の身。結審する予定だった11月29日の第3回公判では、検察側から「他県から余罪があるという連絡を受けている」として結審できないとの意見が飛び出した。
求刑が示されずに閉廷すると、12月に予定されていた判決公判が取り消された。その直後の逮捕だったのだ。法曹関係者が説明する。
「前回、22年2月に薬物逮捕された際は、6月20日に懲役1年8月、執行猶予3年の判決が下されていますが、その9日後に再び逮捕されている。ただ、2月の件は7月4日に控訴し刑が確定していないことから、6月29日逮捕の件は初犯扱いとなる。裁判官の裁量次第ではあるものの、執行猶予がつく見方もありました。ただ、判決言い渡し直後の再犯に加え、今回の恐喝逮捕となると非常に心証が悪く、実刑に結び付く可能性は高くなったと言えるでしょう」
警察側の強い意思も感じられるが、田中容疑者にとって、今回の逮捕は大誤算だっただろう。