18年ぶりのセ・リーグ制覇を果たした阪神。優勝の経済効果は全国で969億円が見込まれているといい、これは今春のWBCの654億円を上回るというのだから、かなりのものと言えるだろう。
9月に入り破竹の11連勝というスピード優勝に他チームは為す術もなかった印象だが、来季は連覇を阻止するべく、戦力を整えて立ち向かってくることは間違いない。
そんな中、低迷する中日のファンから「阪神が優勝した翌年はとんでもないことが起きる」とした声が上がっている。一体どういうことか。スポーツライターが語る。
「阪神が優勝した直近の2シーズン、2003年、05年の翌年は、中日が優勝しているからです。中日ファンの心のよりどころとする法則というわけですが、03年時の中日は山田久志監督、05年時は落合博満監督で、いずれも2位とすでに優勝を狙える位置でした。来季一気に優勝するには、かなりの戦力アップが必要でしょうね」
とはいえ、2020年に最下位だったヤクルトは、翌21年に一気に頂点に立っている。この時は課題とされていた投手陣の整備が進み、打撃では村上宗隆が本塁打王に輝く大活躍を見せているだけに、中日には来季、選手の奮起で「法則」を実現してもらいたいものだ。
(ケン高田)