第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、決勝で日本がアメリカを下し、3大会ぶり3度目の優勝を果たした。
ゲーム後には歓喜のシャンパンファイトが行われたが、中日ドラゴンズから唯一、最年少で侍ジャパンに選出された高橋宏斗投手はこの日、5回に3番手で登板しマイク・トラウトを空振り三振に斬るなど好投を見せたものの、参加することができなかった。
「米国の飲酒は21歳から可能で、高橋は20歳。そのため唯一、シャンパンファイトには参加できなかった。そりゃ、同情の声が広がりましたね」(スポーツライター)
その一方で、中日ファンはWBCの結果を受けて「中日が世界一」と大いに盛り上がっている。
「1次リーグから決勝までひとつの黒星もなく完全優勝した日本代表ですが、2月25日から始まった壮行試合・強化試合で唯一負けたのが中日だった。準決勝でメキシコにサヨナラ勝ちした時点で中日ファンはザワついていたのですが、いざ優勝となれば『侍ジャパンに勝ったドラゴンズが最強!』『中日の優勝が決まった』となったんです」(スポーツ紙デスク)
中日と侍ジャパンの壮行試合が行われたのは、3月3日と4日。4日は4対1で日本代表が勝利したが、3日は中日先発の小笠原慎之助が5回1失点と好投し、7対2で快勝していた。
高橋はシャンパンファイトにこそ参加できなかったものの、結果的に侍ジャパンを優勝させ、中日ファンのテンションも上げる「2つの世界一」に貢献できたのである。