ラグビーW杯フランス大会1次リーグ「日本-サモア」が9月29日に行われ、日本が勝利した。
世界ランク13位の日本は同12位のサモアを「28-22」で撃破。2勝1敗で勝ち点を9に伸ばして自力突破の可能性を残した。10月8日には1次リーグ最終のアルゼンチン(世界ランク9位)戦を迎え、勝利すれば2大会連続の決勝トーナメント進出が決定する。果たしてその可能性はどれだけあるのだろうか。
アルゼンチンは現在、勝ち点4で、30日にチリ、そして10月8日に日本と対戦する。すでに敗退が決まっているチリには大勝する可能性が高く、日本との直接対決では勝ち点8~9で迎えるだろう。9であれば日本はアルゼンチンを破るか、引き分けなら4トライ以上を奪わなければならない。
大方の予想は格上のアルゼンチン勝利。海外ブックメーカーのオッズも軒並みアルゼンチン有利を示している。
スポーツライターが語る。
「日本はテストマッチの成績が振るわず、昨年末のオッズから2倍に上昇し評価を落としています。アルゼンチンは直近のテストマッチで世界ランキング20位のスペインに62-3の大勝するなど仕上がりは上々。直接の対戦成績でも5勝1敗と日本に大きく勝ち越しており、順当に行けばアルゼンチン勝利の見立てが妥当です」
しかし、日本は2015年大会の初戦で優勝経験がある南アフリカと対戦し、3点を追う後半ロスタイムに逆転トライを奪い「史上最大の番狂わせ」といわれる大金星を手にした。今大会でも「奇跡」が起きることを信じたい。
(ケン高田)