芸能

ディーン・フジオカは将来「アジアの皇帝実業家」になるという「華麗なる一族」の片鱗

 秋クールドラマの先陣をきったのは「パリピ孔明」(フジテレビ系、水曜22時)だった。

「週刊ヤングマガジン」に連載中の同名コミックが原作だが、9月27日の初回放送で視聴者を驚かせたのはドラマ冒頭。蜀の初代皇帝・劉備玄徳を演じるディーン・フジオカが、まるで漢詩を唄うような中国語のセリフとナレーションを見せたのだ。

 それも当然で、ディーンは日本でデビューする前、台湾で芸能活動をしていた。両親は福島県出身の日本人だが、IT関連事業を手がける父親は中国生まれ。日本語、標準中国語と広東語、英語を駆使するマルチリンガルだ。

 モデルで妻のヴァニーナ・アマリア・ヒダヤット(Vanina Amalia Hidayat)さんも、中国系インドネシア人。右肩からデコルテにかけて、かなりインパクトのある刺青が入っている。

 さらにディーンが愛妻を「インドネシアの虎」と呼び、バツイチ子持ちの訳アリ再婚であったため、ヤバイ人脈を想起させるが、実は別の意味でヤバかった。

 ヴァニーナさんの実家は福建省出身の華僑一族で、インドネシアの大手漢方製薬企業「シドムンチュル」創業者のヒダヤット一族。日本でたとえるなら、ツムラやカネボウ、龍角散などの老舗漢方薬企業といったイメージだ。

 2022年には「フォーブス」誌でインドネシアの富豪ベスト50に取り上げられ、今年6月に天皇皇后両陛下がインドネシアを訪問した際に滞在したホテルも、ヒダヤット一族経営だった。

 シドムンチュルが扱っているのは、生薬を用いた「のど飴」や「ジャムーティー」。インドネシア国内では風邪の引き始めに用いられ、ジャカルタやバリ島のお土産にもらったことがある人もいるのではないか。

 ジャムーティーは今春、花粉症に効くハーブ茶と称して国内で通信販売されていた商品の中からステロイドが見つかるなど、日本国内では粗悪品が出回っているが、シドムンチュルのジャムーティーはAmazonでも取り扱いがあり、インドネシアでは80年近く風邪の際に愛用されている(ごく微量ではあるが、薬や食品の安全基準に厳しいアメリカでは鉛の含有が指摘されており、妊婦や授乳中の女性は医師に相談してほしい)。

 そして漢方に熟知した華僑企業の「シドムンチュル」に世界が注目する理由がひとつある。インフルエンザ治療薬のタミフルは、中華料理や漢方に使われる「八角(欧米名:スターアニス)」の成分でできている。シドムンチュルが扱う漢方薬、生薬の中にも「コロナウイルス」や「インフルエンザウイルス」または別の未知のウイルスに効く薬効成分が見つかるかもしれないのだ。

 その宝の山が眠る大企業の跡取りとして、ディーンが嘱望されているとも言われる。島津藩士の実業家、五代友厚や劉備玄徳を演じたディーンが将来、リアルな「実業家」「アジアの皇帝」になるかもしれないのだ。

(那須優子/医療ジャーナリスト)

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