「ラグビーワールドカップ2023」のプールD第2戦(日本時間9月18日)、強豪イングランド代表(世界ランク6位)と対戦し12-34で敗れた日本代表(世界ランク14位)。
後半は1点差まで詰め寄った場面もあったが、その後、一気に3トライを奪われた。強豪相手にやってはいけない、完全に「スタミナ切れ」の試合内容だった。
初戦は故障欠場した姫野和樹主将は試合後に「(この試合に向けて)100%準備してきて自分たちに期待していた。下を向く時間はない。これからロッカールームでビールでも飲んで、前向きにしていこうと思います」とコメント。リーチ・マイケルも「10分ぐらい落ち込んで次戦(サモア戦)に向けて準備したい」と胸を張っていた。
海外メディアのこの試合の日本に対する評価は概ね高かったが、仏紙だけは辛辣だった。日刊紙「ル・モンド」などは快勝したチリ戦に続いて「攻守にファウルも凡ミスが多すぎる」とバッサリ切り捨てている。
その理由には、ジャニーズ事務所による性被害問題が関係している。同紙は8月中旬、日本ラグビー協会がジャニーズに所属する櫻井翔と「ジャパンラグビーアンバサダー2023」の契約(今年11月20日まで)を結んでいることについて疑問を投げかけていた。ただ、協会は国内でジャニーズのスポンサー離れが進むなか、櫻井の続投を決めている。
「16日に日本で開幕した『ワールドカップバレー2023』では、1977年から24年も続いたジャニーズ事務所との蜜月関係を完全に断ち切った。バレーボール協会はW杯の演出を全てフジテレビに任せていますが、対応はラグビーと対照的。ラグビー日本代表は今回、勝っても負けても海外メディアからケチがつきそうな状況です」(ラグビー担当記者)
ジャニーズの性加害問題は、スポーツ界にまで大きな影響を与えている。
(小田龍司)