男気があって、友人を大事にする気配りの人、そして家庭ではカッコいいパパ‥‥。俳優Sを知る人は、普段も、そのイメージ通りの〝いい人〟だという。
「人気女優Mを妻に持ち、美男美女のおしどり夫婦として知られ、家事や育児はお互いの仕事を調整しながら、協力し合っていることで有名です」(芸能関係者)
ともに連続ドラマの主演を務めるほどの人気がありながら、子供の学校行事にはそろって参加し、PTAでも積極的に活動するなど、「2人とも他の父兄との関係も良好で、テレビで見るイメージと変わりません」(ママ友の1人)と、いい評判しか聞こえてこない。当然ながら、業界でも夫婦の〝いい人〟伝説は、広く浸透している。あるテレビ局関係者によれば、
「かつて報じられたように、Sが路上で具合の悪くなった人を介抱したエピソードは有名ですが、面倒見がいいのはMも同じで、後輩女優の恋バナの相談に乗ってあげています。Sが長い間ドラマで共演していた俳優のM夫妻とは家族ぐるみの付き合いで‥‥」
とにかく全方位から〝美談〟があふれてくるのだ。
しかし、誰にでも裏の顔はあるもの。S夫妻とフライトで居合わせた乗客が、それを目撃してしまった。
「すぐに彼らに気がつきました。どちらも長身ですからイヤでも目立ちますからね。しばらくすると、2人の座席が何やら剣吞な雰囲気になっていて、他の乗客もザワつき始めたんです。そっちを見ると、CAが何度も頭を下げて恐縮している様子で‥‥」
乗客によれば、Sがオーダーしたドリンクと別のものが来たそうで、それを取り換えると同時に、CAが謝罪していたという。
「間違えた方が悪いので謝るのは当然ですが、Sは座席をリクライニングにした状態で、CAの顔も見ないで、何やら言い続けているし、その横に座っていたMは何も言わず、無表情で前を向いたまま。その間、CAはずっと頭を下げっぱなしで‥‥。あの美男美女がそんな態度をするのか、とちょっと信じられない光景でした」(前出・乗客)
たまたま虫の居所が悪かったのかもしれない。四六時中、見られる立場の有名人である以上、ふとした場面を切り取られて誤解されることは、よくある話だ。
「かつて住んでいたマンション内で住民トラブルがあった時も、誠意ある対応をしたのに『まさか、あの人があんな口調で言い返すなんて』と非難されたことがありました」(芸能関係者)
S夫妻の場合、どんな場面も気配りを忘れず、一瞬たりとも気が抜けないようだ。〝いい人〟伝説が広く知れ渡ってしまうのも、それはそれで厄介でもある。