2018年ぶりのリーグ優勝を果たした阪神。次なる目標は38年ぶりの日本一だが、そのためにはまずクライマックスシリーズ(CS)を突破して日本シリーズに駒を進めなければならない。
阪神が10月18日から臨むCSファイナルステージ(甲子園)の展望について、阪神OBの鳥谷敬氏が先ごろ放送された「す・またん!」(読売テレビ)にVTR出演して語っている。
CSファーストステージ(14日からマツダスタジアム)で対戦する広島とDeNAのどちらが阪神にとって怖いか?との問いに、鳥谷氏は「嫌なのはDeNA」とし、理由を投手陣と打撃陣のバランスの良さを挙げている。いずれにせよ2チームは最終戦も含めてかなり苦しい状況を経て勝ち上がってくることから、阪神の方が断然有利は変わらない。ただ、問題は勢いをつけてファイナルに上がってきた際、それを抑えれれるかという点とも分析している。
では、その勢いを抑えるには何がポイントになるのか? 鳥谷氏は「初戦の先発投手」とし、以下のように話している。
「その投手が相手の勢いを止められるか、上がってきた勢いで打たれてしまうかで、継投がどんどんきつくなってくる。初戦の先発投手がいい入りができれば、タイガースの流れ。初戦勝てれば(CS突破は)ほぼ間違いない」
そのキーマンとなる初戦の先発投手について、同じくVTR出演した阪神OBの能見篤史氏は、大方の見立て通り村上頌樹投手と予想。
「シーズンの中で成績を残してくれましたし、1戦目は負けても次につながるところもある。負けたら終わりではないので、プレッシャーも考えると1戦目でもいい」
としているが、スポーツライターはこう語る。
「今季の村上はDeNA戦に5度、広島戦に3度登板し、広島には2勝しているもののDeNAには勝ち星をあげられていない。またDeNAには防御率2.16ですが被安打はリーグ内で最も食らっており、自責点6も最多。確かに1戦目をとる意味で、広島よりDeNAの方がイヤかもしれませんね」
村上はセ・リーグ最優秀防御率の実績をそのまま本番で出せるか。
(鈴木十朗)