大阪府と兵庫県は阪神とオリックスの優勝を祝って、11月に行われる記念パレードの資金を集めるクラウドファンディングの受付を10月18日にスタートさせた。
パレードは阪神の18年ぶりのリーグ優勝と、オリックスのリーグ3連覇を記念して、11月23日に大阪の御堂筋と神戸・三宮で行われる。
個人の寄付はインターネットの専用ページで受け付けられ、寄付額に応じてハンドタオルやTシャツなどの返礼品を受け取ることができる。目標金額は5億円。寄付額の約半分は事業費に充てられ、残りは返礼品や送料に宛てられるというが、世間の反応はイマイチのようだ。
スポーツライターが語る。
「大阪府の吉村洋文知事は、優勝パレードについて『府費、税は投入しない』と明言しており、その代わりに企業の協賛やクラウドファンディングで資金を集めるとしています。ところが当初『万博協会』も実行委員会に含まれていたことから、本音は両チームの優勝に便乗して万博をPRする思惑があったのでしょう。そもそも警察の警備費用などは税金から賄われるわけで、一企業の優勝を自治体が主導することには疑問の声が上がっています」
実際、両チームのファンは「優勝にいっちょ噛みしてくる自治体からグッズを買うんだったら球団公式から買うわ」などといった痛烈な意見も出ており、今のところグッズへのファンの関心はかなり薄いようだ。
優勝パレードに「万博」の影がチラつかなければいいが…。
(ケン高田)