米動画配信サービス大手のネットフリックスは、第3四半期(7~9月)の契約者数が全世界で約900万人増加したと発表した。市場予想を大きく上回ったことで株価も大幅に上昇。米・英・仏で値上げを実施する強気の姿勢も見せている。
テレビ誌ライターが語る。
「Netflixでは、今年2月から同居する家族以外のユーザーとのアカウントを共有する『タダ乗り』対策を強化したことで利用者離れが進む可能性も指摘されていましたが、蓋を開けてみれば会員は3年ぶりとなる高い伸び率となりました。また開始直後は利用率わずか0.2%と言われていた『広告付きプラン』への加入者が急増したことも、契約者数を押し上げた一因となっています」
またNetflixでは、一部地域での値上げも発表。アメリカではプレミアムプランが月額3ドル、ベーシックプランが2ドル、イギリスではベーシックプランが1ポンド、フランスでは同プランが2ユーロ引き上げられる。
「今まで『タダ乗り』でサービスを利用していた人も、結局はお金を払ってでも引き続き使いたいと考える人が多かったということになります。そこまでユーザーを引き付ける魅力は何かといえば、オリジナル作品のクオリティの高さにあると考えられる。良い例がNetflixの全世界週間ランキングで3週連続1位を記録するなど快進撃を続ける実写版『ONE PIECE』。当初、実写化は不可能と言われていましたが、作品のクオリティの高さから絶賛され、評論家たちからも高評価を得ていますからね」(エンタメ誌ライター)
「ドラゴンボール」の失敗もあり、今まで日本のアニメ作品の実写化の成功は難しいとされていたが、「ONE PIECE」の成功によって今後は続々と日本アニメが実写化され、多くの人達を魅了するかもしれない。
(小林洋三)