タレントのデヴィ夫人が全国各地で相次ぐ「クマ被害」について「山に帰すべき」と持論を展開し、ネット上に大ブーイングが吹き荒れている。
NHKの調べによると、今年度はこれまで18の道府県で少なくとも172人がクマに襲われてケガをしているという。特に秋田県は最も多い59人で全体の3分の1を占めており、佐竹敬久秋田県知事は10月23日、「人命最優先」の熊対策を行うと表明している。
そんな中、デヴィ夫人が28日に自身のインスタグラムを更新。アメリカではクマを麻酔銃で捕獲して山に返しているとし、「日本では銃殺してしまう。可哀想です。日本もアメリカに習うべきではないでしょうか」と訴えたのだ。
デヴィ夫人のコメントには賛同する声も少なくないが、実際に被害に遭っている地域ではまさに死活問題になっているだけにコメント欄には反論が相次ぎ、一部ネット民からも「キレイ事をいうな!」と非難が殺到している。
芸能ライターが語る。
「デヴィ夫人は今年7月にも、故・ジャニー喜多川氏の性加害問題について『昨今の流れは偉大なジャニー氏の慰霊に対する冒涜、日本の恥である』などと持論を展開して炎上したばかり。ところがその後、次々とジャニー氏の性加害が明らかになると、旗色の悪さを感じたのか前言を撤回。10月10日になって『私の発言により傷ついた方、怒りを覚えた方に心より申し訳なく思います』と謝罪している。クマ被害についても脊髄反射で思いを書き込んだのでしょうが、さすがに一方的すぎるのでは」
クマ被害を巡っては、秋田県の自治体にも「クマを殺すな」という抗議の電話が殺到しているというが、佐竹知事は「すぐ切ります。ガチャン。これに付き合っていると仕事ができない。これ『業務妨害』です」とバッサリ切り捨てている。デヴィ夫人のお気持ちは理解できないわけではないが、まずは一度、現地を訪れて実態を見てみてはかがか。
(ケン高田)