世界ランク5位となった錦織圭に注目が集まり、日本では空前のテニスブームとなっている。錦織の今季の賞金総額は5億円を突破したとのことだが、自分の子供がそんな天才に育ったら、親の老後はもう安心。そこで、天才が完成するまでの初期投資を徹底調査した。
まずは、レベルの高いテニスアカデミーへの入学がプロテニスプレーヤーへのスタートライン。
「全日本クラスのコーチやインターハイ選手を輩出しているところだと、1レッスン60~90分、週3~4回の練習で月2~5万円が相場です」(スポーツライター)
井の中の蛙で終わらせないために、海外留学も欠かせない。錦織が留学した「ニック・ボロテリー・アカデミー」の場合、1週間単位での留学も可能。その場合のレッスン料は、14歳以下で約45万円、15歳~18歳で約30万円となる。以上のことを踏まえて年に1回1週間の海外留学をさせるとしよう。10歳から18歳までの育成費を計算すると、アカデミー受講料は約480万円、留学費用が約300万円とすると、合計780万円ほどとなる。
「錦織の場合はもっと割安。小学5年生でのときに、松岡修造氏が発案した『修造チャレンジ』に選出されて参加、全国の有望選手に揉まれながら頭角を現し、数々のジュニア大会を制覇した。その才能を見込まれて『盛田テニス基金』をゲット。13歳でタダでアメリカ行きを果たし、年間およそ1000万円の留学費用を約5年間サポートしてもらった。恵まれた環境下で世界に触れたことで錦織は強くなったのです」(前出・スポーツライター)
もっとも、日本ランキング5位で年収は500万円程度。超一流にならないかぎり、ウハウハ人生とはならないようだ。