オリックス2勝、阪神1勝で迎えたプロ野球日本シリーズ第4戦(11月1日・甲子園)に「異変」が起きていた。
3戦目まで地上波と並行してNHK BS1でも中継されていたが、この試合のテレビ放送は読売テレビ制作による日本テレビ系列の地上波のみ。実は野球ファンの間で、試合前から不安が囁かれていた。
「第2戦の地上波中継を担当したテレビ東京が、ベンチリポーターとしてタレントの本田望結を出演させていました。こうした『過剰演出』は、野球ファンにとっては邪魔でしかない。さらに民放の地上波で放送された第1戦と第2戦は勝利監督インタビュー前に番組が終了。第3戦ではオリックス・中嶋聡監督のインタビューの途中で切られてしまった。NHK BS1で放送されない第4戦はどうなるのか、不安で仕方なかったですね」(スポーツライター)
そんな状況下、日本テレビ系列で放送された第4戦はというと、
「試合は余計な演出もなく、じっくりと見ることできました。平松翔馬アナの実況は『阪神寄り』ではあったものの、決して悪くなかった。ゲストのソフトバンク・和田毅のコメントも、現役ならではの視点でよかったと思います」(前出・スポーツライター)
同点で迎えた9回裏、大山悠輔のサヨナラタイムリーで、阪神が劇的勝利を収めた。ところがこのラストシーンで、野球ファンの不安が的中してしまった。阪神がサヨナラ勝ちを決めた直後の、興奮が最高潮に達しているところで、平松アナが唐突に「『上田と女が吠える夜』はこの後、10時20分から放送します」と告知したからだ。
「これで一気に現実に引き戻されました。しかもタイムリーを打った大山がチームメイトから抱擁されるシーンに、後番組の番宣映像まで挟んできてドッチラケですよ。当然のごとく、岡田彰布監督のインタビューは放送せず。『やっぱり民放の地上波は…』とガックリきましたね」(前出・スポーツライター)
安心できるのはBSだけなのか…。
(川瀬大輔)