「本棚は人を表す」という言葉があるように、蔵書からその人の人物像がわかるもの。では「変人」と呼ばれた小泉純一郎元首相の本棚には何があるのか。10月30日放送の「しゃべくり007」(日本テレビ系)に長男の孝太郎が出演し、父の蔵書を明らかにした。
孝太郎は子供の頃の思い出を語り、昔の写真を披露。その中に純一郎氏と弟・進次郎氏と3人で食卓を囲む家族団らんの写真があり、純一郎氏の背後にはあるコミックスが多数並んでいた。その漫画本は秋本治氏の「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。ざっと見ても50冊以上が並んでいた。
純一郎氏の蔵書ではなく、孝太郎か進次郎氏の愛読書とも考えられるが、「こち亀」のムックを手掛けたこともある漫画誌ライターはこう言う。
「『こち亀』は少年ジャンプで連載されていましたが、最初の頃は大人向けな内容で子供だけでなく大人にも人気がありました。主人公の両津勘吉は途中から下町の人情お巡りさんになりましたが、初期はお酒とタバコ、ギャンブルが大好きな不良警察官だったことも大人が読んでいた理由です。純一郎氏が息子たちと一緒に読んでいたとしても不思議はありません。むしろ、純一郎氏が読んでいて子供たちは読んでいなかった可能性すらあります」
さらに孝太郎は、父の書斎に宮沢りえの写真集「Santa Fe」があったことを暴露。家族で見たことがあり、父から「大人になればわかる」と言われたことを明らかにした。
不良警察官マンガと国民的アイドルの大胆写真集…。息子たちが良い教育を受けてきたことは間違いなさそうだ。
(鈴木誠)